飲食店アルバイトを半年で辞めた話

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大学生といえばアルバイト。サークルに飲み会に趣味、何かとお金のかかる大学生にとってはもはや必須と言っても過言ではないでしょう。

猫も杓子もバイトバイト。とりあえず、アルバイトの話題を振れば会話も弾む弾む。

そんな私もアルバイトで少額ではあるものの、お小遣いを稼いでいます。

大学3年生の現在は短期アルバイトのかけ持ちをしていますが、1年生の夏~冬頃は飲食店で長期アルバイトをしていました。継続期間はたったの半年! なぜ1年もしないうちに辞めたのかについて書いていこうと思います。
疲れた女性店員のイラスト

初めてのアルバイト

大学1年生のゴールデンウィーク明け、五月病で多少憂鬱ではあるものの、友達もできたし大学の講義にも少しずつ慣れて楽しくなってきた頃。

「そろそろバイト始めてもいいのでは?」

と思い、かねてから考えていたアルバイトに応募をしてみることにしました。

初めてのアルバイトだったのでとても緊張していましたが、店長との面接では受け答えがしっかりしていることと笑顔を褒めてもらえ、あっさり採用になりました。

私はアルバイトよりも大学の勉強や音楽を優先させたかったので、それらに支障の出にくいように短時間かつ少ないシフトで働かせてもらえることとテスト休みを認めてくれていることもあって、そこに決めました。

お店の名前を言うと身バレしそうなので詳しくは書けませんが、私の元バイト先は日本全国に店舗があって誰でも知っている某ファストフード店です。

正確にはファストフードではない気がしますが、どう考えてもファミレス系ではないし、お持ち帰りとイートインの両方が前提だったのでそういうことにしておきます。そのほうが想像してもらいやすそうですし!

違和感

それから時は経ち、大学の期末考査を無事に終え夏休みになりました。バイトを始めて2ヶ月がすぎました。

失敗もしてきましたが、それらしい接客もできるようになりこれからは楽しくなるだろうと思っていました。

が、全く楽しくないしむしろ辛くなってきました

  • 2ヶ月も経ったのにいまだに緊張がほぐれない。むしろ悪化して冷や汗をかきながら接客をしている。
  • バイトがある前日から気分が重く、何も手につかなくなる。胸が苦しくなる。
  • バイトのLINEがくると、家でリラックスしていてもドキッとして冷や汗が出る。

今思えば、だいぶやばいですね。もし友達がこんなことを言ってきたら「悪いことは言わないから、辞めることを視野に入れたほうがいい」と伝えます。

でも、当時の私はこれが当たり前でどこもこんなもんだと思っていました。辞めるほどのことではないんだと自分に言い聞かせていました。

長時間勤務(※休憩・水分補給一切なし)

とうとう社員さんに「もっと入れないの?」と丸め込まれ、シフトの時間が増えました。

初めての6時間超え勤務。6時間を超えると休憩が入ると聞いていたので、初めての休憩に少しワクワクしながらバイト先に向かいました。

タイムカードを押していつも通り接客を始めました。もともと水分補給もとれないほど忙しい店舗でしたが、いつにもまして忙しく休憩に入れそうな雰囲気ではありません。

シフト表には私の休憩時間は指定されてなかったので、休憩はいつ入ればよいか聞かなくてはいけません。しかし、客足は一向に途切れず常に備品の補充もままならない状態。

先輩や社員さんは休憩時間があらかじめ指定されていたため、時間になれば休憩に入っていきます。そうなると人手が減り、余計に忙しくなるので、とてもじゃないけど休憩したいなんて言えませんでした

タイムカードを押してからだいぶ時間が経ち、あと1時間ちょっとで退勤できる時間になりました。

大声で絶えず接客しているのに、ここまで一滴も飲み物を飲んでいません。のどはカラカラを通り越してもうガサガサです。

水分をまともにとれていないせいか、頭が痛くなってきました。ズキンズキンと響くような痛みで、軽い吐き気もしました。立っているのもやっとです。

しかし、いまだに途切れないお客様の列に追いつかない備品の補充。今すぐにレジから離れて頭痛薬を飲みたかったけど、他の人も手一杯で一瞬でもその場を離れようものなら社員さんから怒号が飛んできます。私は頭痛と吐き気を我慢して残り時間を耐えることにしました。

途中でふらふらして倒れそうになったり、注文が頭に入ってこなかったりしながらもなんとか接客をしました。

退勤時間になり、私と入れ替わりで入ってくる先輩がやってきました。先輩は私を見るなり、

「休憩、入ってないんでしょ? もうあがりな。」

と言ってくれました。そうとう酷い顔してたんだと思います。

その後、ふらふらしながらなんとか家に帰りました。頭痛もひどくなっていて、歩くことすら辛かったです。

「頭が痛い、吐き気もする」

と母に伝えたら、スポーツドリンクを飲まされました。どうやら脱水症状になっていたみたいでした。

症状が落ち着いてくると、なんだか悲しくなってきて泣いてしまいました。

もう辞めたい

それからただでさえ気の重かったバイトが余計に辛くなりました

社員さんからどうにもならないことで怒られたり、優しい先輩が社員さんに人格否定されるところを見たりしました。

「毎月ミーティングやってるから来てね」

と、店長に言われ1度参加しましたが、時給も出ないし移動時間も含め何時間も使うのが嫌になったので、それ以降は行きませんでした。

そんなこんなで大学1年の夏休みはずっと気が休まらず、大好きな友人とすらまともに遊べずに終わりました。

辞めようと思ったきっかけ

夏休みが明けても、相変わらずバイトに怯える日々を送っていました。

そんなある日、私にとって大事件が起きました。

なんと、ベースの練習がままならなかったせいで硬くなっていた指が軟らかくなってしまったのです。

高校1年〜バイトを始める前まではほぼ毎日練習していたので、指が軟らかくなるなんてことはありませんでした。

「私、何やってんだ……?」

と、思いました。

思えばバイトを始めたのは、使えるお金を増やすためでした。バイトに没頭するためじゃないんです

もともと優先順位も、大学&楽器>趣味(アニメ・漫画)>>>>>>バイトです。

私的には本末転倒です。

母や友人たちの後押しもあって、初めてのバイトを辞める決心をしました。11月のことでした。

辞めました

バイトに入るときに

「辞めるときは1カ月以上前に申し出ること」

と言われていたので、年明けに辞めたいと店長に伝えることにしました。

辞める理由として、ベースの練習ができなくなったからとはさすがに言えなかったので(チキン)、資格をとる勉強に専念したいから(ウソ)と言うことにしました。

いざ伝えてみると、遠回しに引きとめられました。

「俺(店長)に引きとめる権利はないから自由にしてくれ。」

「週に1時間でも出てはくれないか。店に貢献できるなんて素晴らしいことじゃないか。」

みたいなことを言われました。

が! 私はもう辞めると決めたんです。このままじゃせっかくの大学生活が冷や汗まみれです。そんなのもうごめんなんです。

なので、

「雇ってくれて感謝している。でも、どうしてもやりたいことがある。今後のためにも辞めたい。」

と伝えたら、

「小松とは価値観が違いすぎる。やめれば?」

と言われました。

最初は初心者の私に色々教えてくれたし辞めるなんて申し訳ないなと思っていましたが、最終的には店長の価値観を押しつけられたので、申し訳なさはどこかに吹き飛んでいきました。

それからは残りのバイトを黙々とこなし、最終日になりました。

最後に店を出るときも寂しさは一切感じず、もうここに来なくていいんだ! という解放感でいっぱいでした

その後

飲食店バイトを辞めた後は1ヶ月ほどバイトをせずにのんびり過ごしていました。

実は、飲食店バイトをしていた間に近所の個人経営のお店が春休みの短期アルバイトの募集をしていたのでこっそり申し込んでみたり、派遣アルバイトに登録してみたりしていました。

なので、春休みからは短期アルバイトのかけ持ちをするようになり、さらに4月からは大学内で授業サポートなどのアルバイトも始めました。その後も試験監督と巫女のアルバイトにも挑戦しました。

これらのアルバイトはどれもちゃんと休憩がありました。試験監督などの特殊な環境のバイトを除いて、接客系のバイト先はどこでも「ちゃんと水分補給をすること」と言われました。(試験監督はお昼休みのみでしたが、そもそもほとんどしゃべらないので問題なかったです。)

なので、脱水症状はあれ以降1回も起こしていません。どうやら、私がいた飲食店が異色だったようです。

あと、短期バイトだからということもあるかもしれませんが、必要以上にプレッシャーをかけられたり、人格否定されたりということもありませんでした。

個人店は店長と奥さんがすごくいい人だったし、巫女は同年代のバイト仲間たちに恵まれ和気あいあいとした雰囲気でとても働きやすかったです。

飲食店バイトの時はそもそも行くのが嫌で連勤になると落ち込んでいましたが、個人店と巫女は平気で連勤しまくってました。行くことが嫌じゃないってすごい大事なことだと思いました

短期バイトに切り替えた直後はあまり上手に稼げませんでしたが、慣れたあとは飲食店バイトをしていた頃と遜色ないぐらい、いや、それ以上の金額を稼げるようになりました。

と言っても、もともとそんなに稼いでいなかったから月2~3万円ぐらいですけどね!

辞めてよかった!

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辞める前は「辞めたら使えるお金が減るし、半年で辞めるなんて他のバイトでもやっていけないかもしれない。自分はダメなやつなんだ。」と、すごく不安でした。

でも、正直辞めて正解でした! 辞めてからは自分のスケジュールを優先することに罪悪感がなくなったし、バイトに対するストレスがなくなったのでベースの練習もできるようになりました。指ももちろん元通り硬くなりました!

飲食店バイトで培った接客スキルやその他もろもろでたいていの短期バイトはうまくこなせているので、そこで得た経験は無駄になってはいません。でも、遅かれ早かれ辞めることになっていたんだろうな、と今は思います。

どう頑張っても4年間あの店で働いている自分を想像することはできませんでした。

辞めずに続けていたら間違いなく病んでいただろうし、個人店や巫女のバイトもできませんでした。短期バイトのかけ持ちで以前より度胸もついたし、私にとってはこっちのほうが合っていたんだと思います

辞める決心をしてよかったです!

バイト、やめたっていいじゃない

人には向き不向きがあるので、自分に合うバイトもあればもちろん合わないバイトも存在します。

なのでバイトを辞める、変えるという選択肢は全然アリだと思います。

たしかに、バイトを辞めると働いていない期間はお金も入ってこないし、次に始めるバイトが自分に合うものかどうかもわかりません。不安になるのは当然です。

でも、よっぽどのことがない限りはバイト先での嫌なことはなくならないし、ストレスがたまる一方です。何も変わりません。

もちろん、店長やバイト仲間に相談することによって解決するのならばそのほうがいいだろうし、辞める必要もありません。

それでも解決しないときに、行きたくもないバイトから1番簡単に自分を守る方法は辞めることです。

辞めるまでは不安で不安で仕方ないかもしれませんが、案外辞めてみた後はどうにでもなるものです

むしろ、今まで培ってきた経験やスキルがあるので前よりもうまくやれるはずです。私は飲食店バイトを辞めた後のバイトの方がうまくやれています。

辛いけど安定した現状を維持するのか、新しい環境を求めて未知の世界へ飛び込んでいくのかを決めるのは他でもない自分です。

もし現状にうんざりしているのなら、これからの自分のために行動を起こしてみませんか?

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